エルブ・ド・プロバンスとは?
南フランスのプロバンス地方では、山野にタイムやセージ、ローズマリーなどが自生しており料理にも多く使われています。エルブ・ド・プロバンスはこれらを乾燥させたものを使用したミックススパイスで、長時間加熱する肉、魚料理の香りづけやシチューの下味に用いられます。簡単に本格的な南仏料理風の風味を付けることができ、ラタトゥイユにも欠かせないスパイスです。
エルブ・ド・プロバンスに使用するスパイス
ドライハーブは単独で使うとクセの強いものが多いのですが、たくさんの種類をブレンドするととてもマイルドで豊かなおいしさを演出してくれます。
エルブ・ド・プロバンスには特に決まった分量などがありませんので、好み似合わせて少しずつ分量を調整して、マイベストな配合を見つけてみましょう。よく乾燥したものを、なるべく短期間で使い切れる分量ずつミックスすることで、いつも新鮮な状態で使う事ができます。
一般的なミックス(すべてを同量ずつ混ぜる)
- オレガノ
- ローズマリー
- セイボリー
- タイム
以下のスパイスを好みでプラスする
- セージ
- バジル
- パセリ
- フェンネル
- マジョラム
- ラベンダー
- ローレル
- タラゴン
STEP2.エルブ・ド・プロバンスを使ってキノコのアヒージョを作ろう!
アヒージョとはスペイン語でニンニク風味のことで、耐熱性の陶器に熱したオリーブオイルごと出される南スペインの代表的な小皿料理の1つです。エビやマッシュルーム、砂肝など、様々なアヒージョは日本でも人気の料理です。
キノコのアヒージョプロバンス風味のレシピ
材料 2人分
- エルブ・ド・プロバンス・・・小さじ2/3
- カイエンチリ(唐辛子や鷹の爪でも◎)・・・ホール6本
- マッシュルーム、エリンギなどお好みのキノコ・・・計100g程度
- ニンニク・・・2片
- EVオリーブオイル・・・90ml
- 塩・・・ひとつまみ
作り方
- きのこは汚れを落とし、石づきを切る。大きいものは半分に切る。
- ニンニクは軽く潰すかスライスしておく。
- 直火にかけられる容器にオリーブオイルとニンニク、カイエンチリを入れ、弱火でニンニクが軽く色づくまで火を通す。
- エルブ・ド・プロバンス、キノコ類、塩を入れ、中火で10分ほど炒め煮にして完成。
付け合わせにフランスパンなどがあると、キノコを食べた後のオイルを付けて楽しむ事が出来ます。
この他、エルブドプロバンスを使って、鶏肉のソテー、ラムチョップ、ローストビーフ、魚介類のソテーやスープの煮込み、パンに練りこんだり、サラダのドレッシングにも使用できます。
南仏風のオリジナルレシピを楽しんでみましょう。
■Lesson12-3 まとめ■
- エルブ・ド・プロバンスとは南フランスの料理には欠かないミックススパイスで、タイムやセージ、ローズマリーなどを乾燥させたものを使用したミックススパイスである。長時間加熱する肉、魚料理の香りづけやシチューの下味に用いられる。
- エルブ・ド・プロバンスには決まった配合などはないが、オレガノ・ローズマリー・セイボリー・タイムを中心に、セージ・バジル・パセリ・フェンネル・マジョラム・ラベンダー・ローレル・タラゴンなどを好みでブレンドする。