現在の日本には、沢山のスパイス類が輸入されるようになりました。
日本は独自の食文化を持ちながらも、他国の食文化を柔軟に取り入れた歴史を持ちます。単一民族でありながらも、他者を尊重し受け入れる国柄だからこそ、ワールドワイドな食文化を楽みながら融合させる現在のような食文化となったのでしょう。
もとは仏教国でありながら、クリスマス、ハロウィンなどキリスト教のセレモニーもイベントとして取り入れ、イタリア料理、フレンチ料理、中華料理、インド料理なども街の至る所で気軽に食べることができます。
その食文化の中で、やはりスパイスは欠かせない存在です。
本講座のテキストをここまで学び終えたあなたは、これまで「スパイス」や「ハーブ」とひとくくりに考えていたものひとつひとつの向こうに、様々な風景が見えるようになってきたことでしょう。
スパイスを作っている農家の人々。
収穫、乾燥、熟成され美味しくなっていくスパイス達。
おふくろの味として、スパイスが毎日使われている各国の台所。
フレッシュなスパイスやハーブが生き生きと生えるハーブ園。
たくさんのスパイスが売られているアジアの市場。
私達が使いやすいよう、ミックススパイスをブレンドしてくれる専門店。
スパイスに夢を求め、命がけで船を出した大航海時代の冒険者達。
スパイスの勢力争いに翻弄された各国の政治家。
美味しそうなスパイス料理の数々。
スパイスを使って作った様々な効能のある雑貨。
そしてホームメイドミックススパイスにスパイスパーティー…。
そういったスパイスやハーブの向こうに見えてくる風景に想いを馳せながら、あなたがお店でスパイスを選んで手に取る時、そしてそれを買って帰り楽しむ時、このテキストで学んだ事がきっと役に立つはずです。
スパイス&ハーブコンサルタント資格取得講座を通して学んだことは、単なる知識ではなくあなたの力になります。さらに着実にあなたの力にしていくために大切なのは、「ここからどんな素敵な味に出逢えるのかな?」という好奇心と想像力、これはいつの時代も同じです。
スパイスを発見し、そして活用してきた人々にそのふたつが備わっていたからこそ、われわれはこうして数えきれないほどの多種多様な美味しいスパイスやハーブの食を楽しめるのです。
スパイスには不思議な力があります。もちろん、栄養素的に証明されている栄養価の高さや薬効だけではなく、美味しいスパイス料理は不思議と人を笑顔にし、会話もはずみます。そんな魔法のようなスパイス&ハーブの知識を身につけたあなたは、周りの人を笑顔にできるのです。
このテキストで学んだ事はあなたがスパイス&ハーブコンサルタントになるための最初の一歩です。スパイスの製造方法から選び方、それぞれの特徴や食材との組み合わせ、オリジナルミックススパイスの作り方やスパイスパーティーのフルコースのおもてなしまで、これらの知識を応用してどこまで独自の楽しみ方に広げていけるかは、あなた自身の好奇心と想像力にかかっています。
また、本講座でしっかりとした基礎と応用理論を学んだことで、さらにもっと深くスパイスを知りたい思った方は、それぞれの分野で、より専門的な本を手に取ってみましょう。例えば、
- 香りについて興味があればアロマテラピーの本
- 薬効成分ならメディカルハーブの本
- お料理を極めたい場合はスパイスレシピの本
など。基礎がしっかり身に付いているため、どの本を参照しても今までよりもずっと分かりやすく、また活用の幅も広がるはずです。本講座があなたのスパイス探求の足掛かりとなれば嬉しく思います。
スパイス&ハーブコンサルタントの、あなただけの、こだわりがあるスパイスの楽しみ方をぜひ探してくださいね。そうして新たなスパイスの風景が作られることを願ってやみません。