Lesson11-4 スパイスプロフィール カ行②

  • カルダモン
  • キャラウェイ

 

⑧カルダモン

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  • [英名]Cardamon
  • [和漢名] 小荳蒄(ショウズク)
  • [学名]Elettaria cardamomun MATHON.
  • [科名]ショウガ科
  • [原産地]スリランカインド南部
  • [向いている料理]肉類の臭みを消す。ハンバーグやミートローフなどのひき肉料理。インドカレーのスパイス。北欧諸国ではパンや焼き菓子の香りづけ、アップルパイのエキゾチックな風味を出すのに使用。カルダモンシュガーは紅茶やコーヒーに合う。
  • [薬効]消化器病 健胃 駆風口臭防止

 

スパイスの女王と言われるスパイス

世界で最も古いスパイスの1つ栽培量が少なく、サフラン、バニラに続く高級スパイスである。

カレー料理やガラムマサラには欠かせないスパイスで、緑のさやの中に黒いゴマ粒のような種子が沢山入っている。さやは乾燥させると固くなり、緑が残っているものほど高級品とされる。

高価なスパイスだけに代用品、類似品も多い。グリーンではないブラックカルダモンはよく似た形だが別種のスパイスである。

スイーツやドリンクなど食後にも活躍

サウジアラビアではお客を接待する際にカルダモンコーヒーを出す。日本ではパウダーが流通しており、チャイを作る際のスパイスとしても用いられる。

スパイス豆知識・お砂糖にひと手間加えて!手作りカルダモンシュガー

砂糖1カップにカルダモンパウダー小さじ1/2を混ぜたカルダモンシュガーはシナモンシュガーの様に使うことができる。さらに、バニラビーンズ、シナモンを混ぜて常備しておけば、フレーバーコーヒー、ティーが簡単にできる。
さらにプリンやケーキ類を作る時に、普通の砂糖の代わりに使用すると味に深みが出るのでお勧め。

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⑨キャラウェイ

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  • [英名]Caraway
  • [和漢名]姫茴香(ヒメウイキョウ)
  • [学名]Carum carvi L.
  • [科名]セリ科
  • [原産地]ヨーロッパ東部 アジア西部
  • [向いている料理]そのまま食べても美味しい。シードケーキの定番。丸ごと使うとプツプツとした食感が楽しめる。まろやかで甘い香りが広がる。香ばしい香りをいかしてパンにする。
  • [薬効]駆風 口臭防止 風邪消化促進 整腸 咳止め

 

基本ステイタス

古代フェニキア人によってヨーロッパに広められたスパイス。クミンに外観が似ているが香味はクミンよりやわらかく誰にでも好まれるスパイスなので使いやすいのが特徴である。また、若葉は人参やパセリに似た風味を持っている。

シードと呼ばれているが、使用されるのは果実部位である。香りの主成分はカルボン(50-60%)とリモネン(20-30%)

ドイツのザワークラウトには必須のスパイス

iuliia_n/Shutterstock.com

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脂っこい料理の消化を助ける働きがあり、油が多いメイン料理の付け合わせにも使用される。ドイツのザワークラフトには必須のスパイスである。刻んだキャラウェイをチーズに練りこんだキャラウェイチーズは風味豊かで、噛むとレモンのようなほろ苦さと甘さがある。

生の種子をガムのように噛むと、消化促進、食欲増進効果があり、また口臭を消し腸内のガスを減らす効果がある。

 

スパイス豆知識・シメの料理で口臭防止!

シェークスピアの「ヘンリー四世」の中では大食漢のフォルスタッフが「リンゴとキャラウェイの料理」を出されるシーンがある。エリザベス一世時代の宴会では締めくくりにこの料理が出るのが習わしだったことがわかる。