- ガランガルまたはガランガー
- ガーリック
⑥ガランガルまたはガランガー
- [英名]Galangal
- [和漢名] 南薑(ナンキョウ)(根茎) 紅豆蔲(コウズク)(種子)
- [学名]Alpinia officinarum L.
- [科名]ショウガ科
- [原産地]中国南部(小ガランガル)インドネシア(大ガランガル)
- [向いている料理]マレーシア、インドネシアでは煮込み料理に使う。タイではジンジャーよりも好まれている。
- [薬効]腹痛 赤痢 嘔吐 鼻やのどの粘膜の炎症や呼吸疾患 胃腸炎
タイのカレーペーストの主材料
ショウガ科のナンキョウの根でトムヤムスープには欠かせない材料。古代エジプトではお香に使われたスパイスで、ショウガによく似た形をしているがガランガルの方がひとまわり大きく、白っぽい堅い皮はない。
ガランガルは種類によって使用される地域が異なる。小ガランガル、大ガランガルと呼ばれる種類は東南アジアで主に使われるが、欧米ではより大きな根茎のケンフェリアガランガルが出回っている。小ガランガルの方が辛味が強くユーカリの様な香りがあり、カルダモンやジンジャーに似ている。大ガランガルの味はジンジャーとペパーを合わせたようでレモンに似た酸味もある。
根茎は生姜と違い食べない
この二つは良く似てているが、風味づけのためのスパイスでガランガル自体は食べることはなく、ショウガのようにすりおろして食べたりしない。
スパイス豆知識・タイのスパイスたち!
タイのスパイスはガランガルの他に、レモングラス、カフェライム(こぶみかん)、スイートバジル、ホーリーバジル、タマリンドなどがあり、トムヤムクンやタイカレーには欠かせないスパイスである。
⑦ガーリック
- [英名]Garlic
- [和漢名]大蒜(ニンニク)
- [学名]Allium sativum L.
- [科名]ユリ科
- [原産地]中央アジア キルギス
- [向いている料理]広範囲の量に向く。肉や魚介の臭みけし。下ごしらえに使い、加熱でコクと風味が加わる。また生のおろし汁を調味料に加えたり、茎部分も野菜として使える。
- [薬効]滋養強壮剤 疲労回復、健胃 整腸 糖尿病 免疫増強 抗ガン作用 強い殺菌作用
あらゆる料理の下地として使われるスパイス
世界中で広く使われているスパイスで、使う部位は地下の鱗茎とよばれる所で根ではない。
特有の刺激的な香味は、生のニンニクが持っているアリインという前駆物質が、細胞を傷つけ壊す事で変化し発生したアリシンという成分。鱗茎が特に強く香るが、葉茎全体からも感じられる。
この刺激臭は炒めると香ばしい芳香に変わる。また、乾燥品は臭気が弱いが水を加えると酵素の働きでにおいは強まり、このにおいは十分に煮込むことで甘味のある香ばしい芳香に変わる。
ニンニクを食べて毎日元気に
ニンニクを毎日の食事に取り入れると感染症の予防、コレステロールの低下、心血管の機能改善、血糖値の調整、血圧の安定などに役立つ。しかし食べ過ぎは胃を荒し貧血の恐れもあるので、生なら1日1片、加熱したものなら2~3片を目安にするとよい。
日本では青森県が生産量第1位。高級にんにくホワイト6片など質の良いニンニクで有名である。遠縁にあたるギョウジャニンニクは北海道から近畿地方の深山に自生する。にんにくよりも独特のきついにおいがあるが、希少価値が高く滋養強壮に優れている。
スパイス豆知識・「行者忍辱」の由来は?
ギョウジャニンニクは漢字で「行者忍辱」と書き、修行僧が食べて体を芯から温め修行中に凍傷や凍死するのを防いだことが由来とされている。