Lesson 9-2 食用以外のスパイス活用法・入浴剤

日本でも、昔からスパイスを使ったお風呂はなじみ深いものです。菖蒲湯やミカン風呂、ゆず湯などの習慣がありますね。

他にも簡単にできるスパイス風呂をマスターしましょう。

 

ショウガ湯

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  • 生ショウガはすりおろしたもの1~2片
  • 乾燥ショウガは大匙1程度。

効能・・・冷え性の改善、発汗効果、風邪予防、神経痛、血行促進

 

 

唐辛子湯

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  • 乾燥唐辛子1~2本 種を取り除いで刻む。

効能・・・血行促進、神経痛、リュウマチ、肩こり、ダイエット

 

スパイス湯のポイント・注意点

上記二つのスパイスの他、柑橘系のスパイスなどは、肌への刺激が強いので、入浴前15分くらいから、お茶パックなどに入れて湯船に投入し、入浴時には取り出しましょう。使い始めはごく少量から使って下さい。スパイスの中には、外用で刺激の強いものも多くありますので、皮膚の弱い方は十分注意して下さい。

またハーブ系のものは作用が穏やかなものも沢山あります。例えば、ローズマリーは神経痛や筋肉痛に、レモングラスは肌荒れに効果があるとされています。

 

お風呂で使える薬効別スパイス表

これらのスパイスを直接お風呂に投与するほかに、血行・発汗を促す塩と混ぜて「バスソルト」にしたり、重曹やクエン酸・油などと混ぜて「バスボム」「バスフィズ」の形にすることも出来ます。

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体調や好みに合わせたバスソルトやバスボムはプレゼントにもぴったりです。

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石鹸

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スパイスを使った石鹸は、科学的に合成されたものではない天然の香りや色を楽しみながら効能も期待できます。

最近は石鹸を手作りする人も増えてきました。シナモンやターメリックのスパイスパウダーを利用してカラフルな石鹸を作ることが出来ます。また、オーガニックの化粧品会社でも、スパイスやハーブを利用したクオリティの高いバスケア用品が作られています。

シナモンを使った石鹸 カルダモンの石鹸
フェンネル石鹸 レモンとけしの実の石鹸
ターメリックを使った石鹸・・・など

 

■Lesson9-2 まとめ■

  • 菖蒲湯やミカン風呂、ゆず湯などの習慣がある日本では昔からスパイスを入浴剤として用いている。
  • ショウガ湯は冷え性の改善、発汗効果、風邪予防、神経痛、血行促進などが期待きる。
  • トウガラシ湯は血行促進、神経痛、リュウマチ、肩こり、ダイエット効果が期待できる。
  • スパイスは刺激の強いものもあるため、をお風呂に用いる際は、入浴前15分くらいから、お茶パックなどに入れて湯船に投入し、入浴時には取り出す。使い始めはごく少量からにし、皮膚が弱い方場合は注意して使用する。
  • ハーブ系のものは作用が穏やかなものも沢山あり、ローズマリーは神経痛や筋肉痛に、レモングラスは肌荒れに効果的。
  • 発汗作用が欲しい場合には唐辛子、胡椒、レモングラス、レモンバーム、チャービル、サフランなどを用いるとよい。
  • 疲労回復効果を求める場合は、レモングラス、ミント、タイム、ゆずなどがおすすめである。
  • スパイスを使った石鹸は、天然の香りや色を楽しみながら効能も期待できる。