Lesson 10-4 スパイスの選び方④安心できるスパイス購入方法

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購入時の注意点

スパイスを購入するにあたって気を付けたい事は、消費期限と保存の善し悪しでしょう。
食品の購入時と同じように消費期限などを確認する事に加えて、はるばる遠方からの長旅をしてくるわけですから、その間の保存方法の良し悪しで、私たちの手元に届く際のクオリティにも差が生じます。

 

スパイス購入のチェックポイント

①公式サイトなどで、産地や安全性を表示しているスパイスメーカーの品を選ぶ

残念なことに、中国産は農薬使用の可能性が否めませんオーガニック表示のあるものを選ぶことが大切です。

②パッケージがしっかりと密閉、遮光されている

できることなら、アルミ製の袋や、茶色や青に塗られた瓶に入っている商品を買いたい所ですが、その場合は中身が見えないので信頼のおけるメーカーかどうか確認が必要です。
ただ、中身が丸見えのビニールや瓶に入ったものは、光酸化が進んでいる可能性があります。商品の回転が遅い店舗では、数か月から数年の間光に晒されている可能性もあります。例え密封されていたとしても、遮光されているものよりも劣化が早い製品といえるでしょう。

③香料や着色料などを添加していないか品質表示を確かめる

例えば、粉ワサビはクロレラやマスタード、洋からしはターメリックで増量し、着色料が使われている事があります。また、黒コショウはそば粉、白コショウはでんぷんで増量しているものもあります。
パッケージの上をしっかりと確認して、添加物のないスパイスを選びましょう。

 

私達が選択する上で出来る事

Lesson10-3に記したように、食品照射による殺菌は日本では認められていませんが、アメリカやEU各国、東南アジアではすでにその使用が始まっています。そのためこの地域のメーカーから輸入されたスパイスに関して細菌やカビの心配は少ないと思われますが、放射線自体の安全性は不明な点も多いのが現状です。さらに万が一、輸入の途中で虫などが見つかった場合はポストハーベスト農薬が使用されます。

何がベストな方法なのか、まだ結論が出ていない段階ですが、私たちにできることは、それぞれのスパイスメーカーのポリシーを理解することでしょう。スパイスの安全性について真剣に取り組んでいる会社は、HPにもしっかりと説明を載せている企業が多いのです。ある会社は「照射はしない」方針の理由を載せていますし、ある会社は「照射の安全性」を説明しています。

手にしたそのスパイスが、手元に届くまでの道のりをぜひ確かめてみましょう。そのような選択は、知識をしっかりと持つスパイス&ハーブコンサルタントだからこそできることなのです。

 

■Lesson10-4 まとめ■

  • スパイスを購入するにあたって気を付けたい事は、消費期限と保存の善し悪しである。
  • スパイス購入の際は、公式サイトなどで、産地や安全性を表示しているスパイスメーカーの品を選ぶことが大切である。中国産は農薬の心配があるため、産地の確認やオーガニック製品を選ぶ事がポイントとなる。
  • スパイスはパッケージがしっかりと密閉、遮光されており、アルミ製の袋や、茶色や青に塗られた瓶に入っている商品を選ぶと、光酸化の影響がすくない。
  • スパイスは添加物により増量しているものもあるため、香料や着色料などを添加していないか品質表示を確かめる。
  • 食品照射による殺菌はアメリカやEU各国、東南アジアではすでにその使用が始まっており、細菌やカビの心配は少ないと考えられるが、放射線自体の安全性は不明な点も多いのが現状である。
  • 私達ができることは、しっかりと情報を収集し、HPなどでそれぞれのスパイスメーカーのポリシーを理解することである。信頼できる企業の製品を買う事は、その企業への応援にもあり、結果的に私達消費者にとってもメリットとなる。