Lesson 1-7 スパイスの歴史⑦現代のスパイス貿易

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ここまで、スパイスを巡る様々な古代文献や伝承、歴史を学んできました。世界史で学ぶ様々な出来事の背景には、スパイスの影があったことがわかります。

それでは時間を今に近づけ、現代のスパイス事情を学んでいきましょう。

 

現代の各国のスパイス事情①輸出量と輸入量

現在、世界で最もスパイスの輸入量が多い国はアメリカで、次いでドイツ、日本、サウジアラビアと続いています。

一方、世界で最もスパイスの輸出量の多い国はインドで、ナツメグ、ペパー、カルダモン、チリ、ジンジャー、ターメリックやクミンなどのシード類やカレーパウダーを多量に輸出しています。
続いて、中国のターメリックやペパーベトナムのペパーと続きます。

好まれるスパイスも国によって様々で、中東や北アフリカなどではカルダモン、インドネシアではクローブ、西ヨーロッパやアメリカではカシアシナモンナツメグメースなどの需要が目立ち、ロシアや東ヨーロッパではオールスパイスが珍重されています。
世界中どこの国でも需要が飛びぬけて多いのは、ペパーで、次に多いのはパプリカ、チリなど唐辛子類です。

昔から世界三大スパイスと呼ばれるのは、サフランカルダモンバニラですが、今日でも高価なスパイスとして君臨しています。

世界のスパイスの品目別輸出量ランキング

品目 第1位 第2位 第3位 第4位
胡椒 ベトナム インド 中国 インドネシア
ターメリック インド 中国 ミャンマー ナイジェリア
ナツメグ グアテマラ インド ネパール ブータン

世界のスパイス輸出量ランキング2010

国名 占有率(%) 輸出額(million us$)
インド 15.5 926.9
中国 12.9 771.1
ベトナム 8.2 492.4
インドネシア 7.3 435.9
イラン 5.7 341.8
グアテマラ 5.2 310.9
オランダ 4.0 241.7

世界のスパイス輸入量ランキング2010

国名 占有率(%) 輸入額(million us$)
アメリカ 14.6 843.1
ドイツ 6.5 377.2
日本 4.8 275.8
サウジアラビア 4.7 270.4
UAE 4.2 244.7
マレーシア 4.2 243.9
オランダ 4.1 235.4

現代の各国のスパイス事情②新しいスパイスの形「オレオレジン」

今日では、スパイスをそのままの形で輸出せずに精油オレオレジン(含油樹脂)を抽出し、販売する国も多くなってきました。
これらの抽出物は細菌類の汚染を受けにくく、品質保持や加工もしやすいので、市場が拡大してきています。

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■Lesson1-7 まとめ■

  •  世界で最もスパイスの輸入量が多い国はアメリカで、次いでドイツ、日本、サウジアラビアである。
  • 世界で最もスパイスの輸出量の多い国はインドで、ナツメグ、ペパー、カルダモン、チリ、ジンジャー、ターメリックやクミンなどのシード類やカレーパウダーを多量に輸出している。
  • 国により好まれるスパイスは異なるが、世界中どこの国でも需要が飛びぬけて多いのは、ペパーで、次に多いのはパプリカ、チリなど唐辛子類である。
  • 世界三大スパイスと呼ばれるのは、サフラン、カルダモン、バニラで、今日でも高価なスパイスとして君臨している。