- チャイブ
- チャービル
29・チャイブ
- [英名]Chive
- [和漢名]えぞねぎ
- [学名]Allium schoenoprasum L.
- [科名]ユリ科
- [原産地]ヨーロッパ 北アジア
- [向いている料理]フィーヌゼルブの材料
花はサラダに散らしたり、葉はサンドイッチ、スープ、オムレツ、バターやクリームに混ぜるてソースの材料に。 - [薬効]食欲増進 消化促進 風邪予防 血液の浄化 抗炎症
チャイブ基本ステイタス
ヨーロッパからアジア一帯の寒冷地を原産とするユリ科の多年草で、アメリカや日本でも栽培されている。
カリウム、カルシウム、ビタミン類が多く含まれているので身体を温め発汗作用を活発にするので風邪に効果がある。庭にネギ類を植えておくとアブラムシよけにもなり、白カビ病の防止にもなる。
蝦夷ねぎと呼ばれ和食に使えるスパイス
チャイブは見た目からもわかるようにネギの仲間で、一番小さな種類で草丈は20cmほどでかなり細身である。日本のあさつきに似ているので西洋アサツキとも言われ和食との相性もよく、使い方もアサツキと同じように刺身や寿司、麺類の薬味などに使える。
スパイス豆知識・フィーヌゼルブとは!
フィーヌゼルブとはフランス語で「fines herbes」の日本語読みで、フレッシュのスパイスのミックスのことを指す。フレッシュのチャイブ、チャービル、パセリ、タラゴンの葉を細かく刻んで混ぜ合わせるフィーヌゼルブは南フランスの代表的なミックススパイスである。
このフィーヌゼルブとレモン汁を湯煎で溶かしてバターに混ぜ合わせたものは魚のグリル、パンヤステーキなどの万能ソースになる。
ちなみに同じフランスのミックススパイスのエルブドプロバンスはドライミックスである。
30・チャービル
- [英名]Chervil
- [和漢名]ウイキョウゼリ
- [学名]Anthriscus cerefolium L.Hoffm.
- [科名]セリ科
- [原産地]ヨーロッパ ロシア 西アジア
- [向いている料理]フィーヌゼルブの材料 サラダ 和え物 スープ ドレッシング ソース 魚介料理 卵料理
- [薬効]発汗 解熱 消化促進 体内浄化 風邪 強壮 高血圧 貧血 利尿 発汗
料理を引き立てる穏やかな風味のスパイス
地味な草なので昔はあまり使われなかったが、最近になってもてはやされているスパイスである。フランスではセルフィーユと呼ばれ料理のあしらいに使われ、最も使い道の多いスパイスとも言われている。
葉の形はイタリアンパセリやコリアンダーに似ているが、苦味や辛味はない。アニスとホワイトペッパーを混ぜたような繊細で甘い香りを持ち、風味は穏やかで「繊細なパセリ」「美食家のパセリ」とも形容される。料理のあしらいに最も多く使われるスパイスで、日本でもレストランの一品料理の上によく乗せられている。
パセリのような使い方をするが、風味がパセリほど強くないので沢山使用しても大丈夫な初心者でも使い安いスパイスである。
使い方のポイント
セージ、タイム、バジル、セイボリー、タラゴンなどと一緒に使うとそれぞれの風味を引き立てる効果がある。熱を加えると風味が飛んでしまうので仕上げに使うのが最適なスパイス。生のままみじん切りにしてスープに散らしたり、サラダや和え物、ソースやバターに使われる。
また、チャービルは栽培が簡単で比較的弱い光でも育つので、キッチンなどで水栽培もできる。
スパイス豆知識・サラダは貧血に効果あり!
鉄、ビタミン、ミネラルが豊富で貧血に効果的であるほか、体内の浄化作用もあり利尿や発汗も促す。葉は生で食べるとビタミンC、カロチン、鉄分、マグネシウムが摂取できる。
また、ハーブティーにして飲むと消化を助ける働きもある。