• ホースラデッシュ
• ポピー

 

42・ホースラデッシュ

 

基本ステイタス

鼻にツーンと抜けるような辛味があり、大根おろしとワサビを混ぜたような匂いがする。辛味の成分はワサビと同じシニグリンを母体とするアリルイソチアシアネート75-80％、フェニールエチルイソシアネート20-25％だが、香り、辛味ともにワサビよりも穏やかである。生のままでは無臭だが、すりおろすかパウダーに水を加えて練ると芳香が現れる。

スパイスには珍しく寒冷地の畑に根や株を植え付けてから２～3年後に収穫する。日本のワサビよりも大きく、細めの大根ほどの大きさがある。日本へ渡来したのは明治初年で、その見た目と味からワサビ大根とも呼ばれた。粉ワサビ、チューブ入りのワサビの原料として使われているほかパウダーも入手可能。

ローストビーフについてくる抗菌力スパイス

西洋料理ではローストビーフなどの付け合わせやソースの具材・生ガキにも欠かせないスパイス。精油には球菌、桿菌、糸状菌などに対しかなりの制菌力が認められていて2000倍希釈にしてもほぼ完全に制圧するほど高い抗菌力を持つスパイスである。

スパイス豆知識・本格派ローストビーフ用ソース！

下記材料を用いて、本格的なローストビーフのソースを作る事ができる。

 

43・ポピー

 

 

栽培は禁止だが、種子は格別なおいしさ

ポピーシードはけしの花の種子で１ｍｍほどの球形である。欧米の物は青灰色、アジアの物は白色または黄色で、アンパンの上に乗っているつぶつぶというと方が日本人にはなじみが深い。

食用のポピーは観賞用のものとは別種で、アヘンの採れるオピアムポピーだが、日本での一般栽培は禁止されている上、輸入時には通関前に加熱処理を行い発芽しないという証明書の添付が義務付けられている。

フランスで用いられているポピーシードオイル

脂肪が50％ほど含まれている以外に特に薬理効果は認められていない。フランスでは加熱しないポピーシードを圧搾して得た食用油がオリペットの名で市販されており、この油にはリノール酸、オレイン酸などが含まれていて生活習慣病予防に有効な上質の油である。

スパイス豆知識・様々なメニューに活用できる！

バターに混ぜてスパゲティや魚のムニエル、ピラフなどに使用すると食欲をそそる香味がつき、加熱するとナッツのような香ばしい匂いが出て食欲を刺激するので煎ってから使うとよい。また、揚げ物に混ぜても香ばしい。

あんぱんのほかにも、ケーキやベーグルにもトッピングにも適している。